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  • 2019.12.11 Wednesday

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    福音の名前

    • 2019.12.11 Wednesday
    • 17:29

    切れかかっている 電球の下 手を繋いで
    声も交わさない話を ずっと続けようね
    色のわからない感情を 絵の具で塗って
    あなたにどうやって渡そう

     

    開け放つ窓の傍
    夜風で冷えた造花を抱くから
    あなたの零す笑みで
    褒めてください 愚かだとしても

     

    ねえ 待っていたいよ 噤んだ口のその先を
    枯れた花のように 麗しく咲くから
    考える程 綺麗じゃなくていいんだ
    そっと闇を照らす あなたの声を!
    どうして ここまで光は残ったの
    答えに意味がなくたって
    灯していて

     

    疾うに散らばった 約束と合言葉だけ
    意味すら要らない話を ずっと続けよう
    触れた指先 冷たく思えて
    言葉が喉でつかえて
    誰の為なんて もう判っていた
    暖めてたいと願った

     

    「記憶に舞う微笑み
    鮮やかに思い出したいから
    あなたの眼で鋭く 刺してください」
    なんて少し笑って

     

    守っていたいよ ふたり息衝く先を
    憂慮だけ沸き立って 手を離さないように
    教えてよ これは正しいよって
    何も壊れない 柔い言葉で

     

    耐えかねて 目を合わす
    ひとりでは息が苦しいから
    あなたのその痛みを 分けてください
    声が聞きたいんだ

     

    望んでしまった 噤んだ口のその先を
    枯れた花で この静寂を埋めようとして
    触っていたいよ 冷たくてもいいんだ
    切れかかった灯り 縋るみたいに
    きっと ふたりの灯は夜明けを照らすでしょう
    どうか 綻びを縫って

     

    繋いでいて

    砂時計

    • 2019.10.20 Sunday
    • 02:59

    僕は幼い頃から眠ることがあらゆる意味でとても苦手だ。苦手というのは言葉としていい加減だけど。寝ないと明日に差し支えるからと布団に入り早2、3時間なんてことは珍しくない。これは寝たいと強く思っていても上手に眠りに落ちることができないということ。それに加えて、いつからか僕の中に睡眠は罪悪の種だという価値観が根付いてしまっている。人間にとって睡眠をとることが必要不可欠であることくらい誰にとってもきっと当たり前のことで、それが罪であるわけがないと頭では理解しているのに、いざ部屋の灯りを消して布団に沈むとたちまち「この一日を畳むだけの何かを成したのか」と自省してしまう。時々(たいてい何かを作り上げた時だったりする)安堵したようにきょうはこれでもう眠っていいんだなと感じることもあるけど、そういう思考になれたときは本当にラッキーだ。

    睡眠状態と死後の世界を結びつける例がある。たしかに寝ているあいだは文字通り意識がなく、目覚めて時計を見るでもしないと明確に自分がどれくらいの時間眠っていたのかはわからない。目覚めたときはじめて今まで自分が眠っていたことに気付くくらいだ。死というのはその目覚めがないパターンなんだろうな、と時々考える。それなら永劫のその眠りにつく前に、自分はこれを畳むだけの何かを成したのか、なんてことを考えるんだろうか。僕は人間が明日以降に向けて言い切れる本当の意味での約束事はいつか死にゆくことだけだと考えている。怖がっても遠ざけても、いつかその日はくる。その時の自分は、これでもう眠っていいんだなとちゃんと思えるんだろうか。


    眠れないとくだらないことを考える。

    dr

    • 2019.08.09 Friday
    • 22:56

    割と僕は自分のことも他人のことも、なにかを信じるという部分がとても弱いなあと自覚している人間なんですけども、僕の音楽をいいって思ってくれている人の言葉とか反応とか、そういうものひとつひとつが今はとっても誇らしいです。別に僕は目に見えた人気者でもないしわかりやすい結果を残せているわけでもないけど、それでも僕の音楽とかやりたいこととか、そういうものが必ずうまくいくと信じてくれている人がいて、そういう言葉を伝えてくれる人がいて、それらがちゃんと誇らしいと思えるのはあなたたちの言葉を僕が信じられているからだと思います。その為の説得力があるからだと思います。急になんでこういうことを言うかというと、暑さで頭がぶっ壊れているからです。冗談です。顔も名前もわからない誰かが僕の動画につけてくれているコメントを見ていて何か伝えたくなりました。こんな辺鄙なところまで辿り着いて読んでくれているかなあ。伝わっていればいいけどなあ。でも僕の音楽を好きでいてくれている人はそういう言葉よりももっと素晴らしい作品を求めているんだろうなあとも思うから、不器用なりにこんな場所にだけ、静かに書き残しておこうと思います。メレルはただのインターネットコンテンツでしかないけど、基本的にはそれでいいんだけど、実は人間でもあるのでそういう気分になったりする事もあります。どうか許してね。「もっと評価されるべき」で終わるつもりは微塵もないので、僕の作品のことを心の片隅にでも置いてやって、時々相手してもらえたら嬉しいです。僕は誰かの為に音楽を作ることはできないけど、今そうやってくれてる人にしか得られない感慨が副次的にでもいつか訪れたらいいなと祈りながら、引き続き頑張ります。いつも本当にありがとう。

    藍色街路

    • 2019.08.05 Monday
    • 01:23

    手がつかないな 汚れた絵画

    あなたにだけ届けたいのに
    「もう要らない」って その言葉に
    上がる心拍を 拒んだ
    ひとり待っていた 路地の喧騒で
    あなたにだけ届かないよなあ
    響く銃声が 頭の奥で
    今は救済に思えた

     

    諦観の目 後ろ髪なんて引かないで
    明日を見つめていたいけど
    ねえ待ってよ あなたがいない未来なら
    虚しさは止まない

     

    連れていってよ ドライバー 煩い昨日へ
    繰り返した論争だって愛おしくて
    どうせ使えもしない情 「あなただけだったから」
    泣き濡れた街で

     

    騒ぐ群衆の 足音鳴いた
    嫌いなものだけが確かだ
    過去の感情が 呪いのように
    今の眼前を壊した

    何処でどうなって 浅い愛情で
    汚れきってしまったのだろうか
    暗い街灯が 涙零して
    影の亡霊と 遊んだ

     

    有終の美 あなたがくれたあの声は
    いつまでも消えないなあ
    ああ 痛みをどれだけ綺麗に飾ろうと
    愛しさが冷たい

     

    塞がった架空の明日を探して
    散らかったワンルーム 戻ったって
    どうせ伝えもしない声 口を噤んでもただ
    煩い感情だ

     

    今宵 一層 何処までも ねえドライバー
    痛くも 哀しくもないのだから
    ゆらり 愛憎 取り憑かれたダイナー
    過去に啄まれた餌みたいに

     

    連れていってよ ドライバー 逢瀬の前へ
    忘れそうな声だって愛おしくて
    取って付けたような「あなただけだった」から
    どれだけ離れた

     

    塞がった架空の明日を探して
    散らかったワンルーム 戻ったって
    どうせ使えもしないのに じっと輝いていた
    藍色のグラスが





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    「藍色街路」という楽曲、ボカロ版をniconicoに、メレル歌唱版をYouTubeに投稿しました。
    前作は厳密には新曲ではなかったというのもあって、はやく新しいものを聴いてもらいたいなあといろいろ悩みながらでしたが、わりと短めのスパンで出せたので良かったかなあと思っています。
    生きているとどうしようもないほど痛いことがあって、それだけ痛くなってはじめて恐ろしいほどに輝いてしまうものってありますね。

    teenager

    • 2019.07.26 Friday
    • 16:40

    足りないものを埋めたくて音楽を作っているところが少なからずあって、どうにか満たされたくて、それでもどこかで「音楽なんて満たされた状態じゃ良いものなんて一つも生まれないんだろうな」ということを理解している。このまま何処に向かっていくんだろう。ひとつも嘘をつかないなんてできるわけがないのに目に映る嘘が嫌いだとか、選べるほどやれる事もないのにあれだけはやりたくないとか、そういうもののせいで過敏になって使い物にならなくなった足は重荷以外の何物でもない。